こんにちは。フランケンシュタインに続いて、キョンシーのお話です。
手を突き出して、おでこに札を貼って、ぴょんぴょん飛んでいるアレですね。
フランケンシュタインのお話はこちら↓
【著作権】フランケンシュタインは描いちゃいけない?気を付けたい描き方
基本的にフランケンシュタインと考え方は同じですので、
さくっと説明します。
キョンシーって?
キョンシーは中国の妖怪の一種で、いわゆるゾンビのような、動く死体です。
元々中国では、埋葬前に室内に遺体を安置しておくと、勝手に動き出して、驚かすといった伝承があったそうです。それが僵尸(きょうし)といって、キョンシーの起源なんだとか。(参考元サイト→Wikipedia-キョンシー)
アメリカのゾンビといい、中国のキョンシーといい、土葬文化ならではですね!
おでこにお札、手の突き出し、ぴょんぴょん跳ねるイメージはどこから?
伝承がきっかけで、たくさんの文学作品にキョンシーに類するものが登場しました。
でも、私たちが頭の中でイメージしているキョンシーは、1985年に公開された
「霊幻道士」がほとんど元ネタとなっています。
霊幻道士は、キョンシーブームの火付け役とも言われ
霊幻道士シリーズで描かれたキョンシーの特徴が、そのまま色んな作品に登場しています。
また、「キョンシー」という用語も、霊幻道士の中で言われたのがスタート、と言われています。
キョンシーを描くときに、気を付けなくてはいけないことは?
つまり、これもフランケンシュタインのときと同じで、
中国の伝承に登場する僵尸を描く分には、なんの問題もないんですが、
霊幻道士で描かれたビジュアルをそのまま描くのはリスクがある、ということです。
キョンシーの特徴には
- 死体なので身体が硬直してぴょんぴょん跳ねる
- 爪が鋭く伸びている
- 日光を浴びると燃える
- おでこにお札を貼っている
- 官僚の服を着ている
などありますが、どれが伝承に残っている記述で、どれが映画オリジナルの設定なのか
キョンシーについて相当詳しくないと判別することは難しいです。(スミマセン私はわかりません)
ユニバーサル社のように、映画会社が、キョンシーのビジュアルについて権利面でうるさい、という話はあまり聞いたことがないですし、今現在もついつい、描いてしまいがちな特徴ですが、もし、こういうビジュアルで描いてもいいですか?と聞かれたら、やはり、リスクがある以上は、完全にOKです、と言うことはできないかなと思います。
おわりに
以上、キョンシーについてのお話でした♪
ゲームやアニメのキャラクターでも、ひと昔前までキョンシーはよく見かけましたが
今の人は元ネタを知らない人もいるんじゃないかな?と思います。
描くときは、なるべく配慮をしていきたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。