今回は倫理とは関係ないコラムです。
天外魔境2。
古い作品ですが好きな作品としてぜひ語らせてください。
このゲームはインパクトでいうと当時は本当に衝撃的で、それこそスーパーファミコンで
ドット絵が当たり前だったころに、アニメが動き、声が出、
もうそれだけで、ゲームすごい!の世界でした。
しかも、音楽が久石譲さんで、フィールドの音楽が、ボスを倒すと
オーケストラ版になるのが素晴らしいです。
火の一族VS根の一族のストーリー
物語の舞台は架空の国、ジパングで、雰囲気としては室町時代とか江戸時代を
ごっちゃにした感じです。
主人公は火の一族の少年、卍丸(外国だとギリギリアウトなのか、リメイク版だとタイトルがMANJIMARUに変更されてます)。
ジパングの各地に咲き、人々を苦しめる巨大な花、暗黒ランを切って
ジパングを征服しようとする根の一族のボス、ヨミを倒すという王道ストーリーです。
ジパングは、昔の地名が出てくるので、自分はこれで「越前」とか「安芸」とか
なんとなくの配置とか読み方を覚えました。あと名産とか、有名な場所とか。
桃鉄もですけど、ゲームをやりながら、知識を増やせるのはいいですね!
目を覆いたくなるような容赦ないストーリー
この時代にアニメが動いたり、声が出たりするだけでも十分すごかったんですが
何が印象的かというと、やっぱりストーリーです。
大抵、その地域に暗黒ランが咲いて、根の一族のボスが、その周辺に城を築いていて、
そのボスを倒すと、聖剣が手に入りその聖剣で暗黒ランを切るというのが
ひとつの流れなんですが、
その苦しめられている人々が半端なかったです。
天外魔境2で「赤目村」と言ったら、100人中100人のプレイヤーが「あー…」と
言うに違いないほど、この村の描写はえぐいです。(ぜひググってください)
この他、村人が豚にされたり、それを知らずに近隣の村人がそれを食べてたりして
恐ろしかったです。
ちなみにボスを倒したあと、その村に行くと、
村人が、実は自分たちが人を食べてたことを知って川で吐いているという……
対象年齢としては後にPSでリメイクされたときにCEROのA(全年齢対象)とは思えないほど
ダークなストーリー展開でした。
※ちなみに、近隣の村人が、豚だと思って村人を食べてた、の流れは
PSに移植されるときに、人肉食を想起させるからかどうかは不明ですが、
実はモンスターを食べてた、に修正されました。
追記:wikiで見てみたら、その後、PCエンジンアーカイブスとして出した際は、CEROのBになったようです。コンテンツディスクリプタ―は「恋愛」「セクシャル」「暴力」「犯罪」…
これは気になりますね…。
個性的すぎる敵たち
主人公たちに立ちはだかる、敵たちも個性的です。
忘れられないのが、デューク・ペペという蟻のおじさん。
デューク・ペペは、最初、夫婦で一緒に立ちふさがりますが、
奥さんを倒されると、戦闘から逃走。
その後、復讐のために、主人公を何度も付け狙いますが
卍丸を憎み過ぎて、色々拗らせすぎて、自分以外の者に殺されたくないという思いから
「愛してるよ!卍丸!!」とか言い出すんですね。
もうユーザーは????です。
弱体化された移植版
唯一、ちょっと残念だな、と思うのは、PSに移植されたときに
敵が弱体化していたことです。
追跡者たちとか、名無しの十八番とか、本当に何回戦った?というくらい
強かったんですが、(そのおかげで、その場所に行くときの謎の渡来人のセリフ
「アワジシマー?イキタイノデショーウ?」というのがいまだに忘れられません)
PS版では普通に倒せるようになってしまいました。
PCエンジンはファミコンよりは、ゲーマー向けだったので、
ライトユーザー向けの調整だと思いますが、あのギリギリの死闘感が好きでした。
おわりに
以上、天外魔境2について、語ってみました。
思い出補正なのは、おそらくそのとおりなんですが、
あの時代に、あのボリューム、スケール感で、全国のゲーマーを夢中にさせた
ゲームであることは間違いないと思います。
最近のゲーム機だとちょっとプレイするのが難しくなっているようなので、
なかなかプレイする機会がないかもしれませんが、ぜひ、手にとって、
ゲーム史に残る大作を体験してほしいなと思います。
ではでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。