今回は月と星の組み合わせのデザインについて考えてみます。
夜空を描くときに、一緒に月と星を描いたり
ミステリアスな雰囲気を出すために、月と星を描いたりすることはないでしょうか。
でもそれが描き方によっては、修正が必要になる可能性もあることを
ご存じでしょうか?
この記事では、
- 月と星のシンボルが示す意味
- 使用を避けたほうがよい使い方
- 使用してもよいと思われる使い方と具体例
について書いていきたいと思います。
月と星の組み合わせはイスラム教のシンボル
(引用元:外務省HP)
月と星の組み合わせはイスラム教のシンボルとして用いられており
上記のように、イスラム圏の国旗のデザインとして使用されていることもあります。
また、イスラム教にとって緑色は神聖な色とされています。
使用を避けた方がよい使い方
そのため、イラストなどでイスラム教とまったく関係のない流れで
緑色+月と星を組み合わせて使用することは避けることが望ましいです。
とくに、旗などに象徴的に使うことはもちろんですが
例えばカーペットや靴のデザインにするなど
結果的に足で踏みつけるような使い方になってしまうものは注意が必要です。
使用してもよいと思われる使い方と具体例
では、どういう使い方であれば月と星の組み合わせを使っても
問題ないでしょうか?
・夜空を描いているもの
象徴的な使い方ではなく、明らかに夜空を描いている中で
月と星を描いているものは問題のない範囲内かと思います。
・数が異なり、デフォルメされているもの
上記のように擬人化されているものも、
例えば一緒にターバンをつけた人物が描かれているなど
イスラムを想起させるものがないのであればリスクは低いかと思います。
ただ、上記のイラストとともに、何か宗教的なものを描いている場合は
イスラム教を示唆しているのでは?ととられる可能性もありますので
注意が必要です。
・月と星がメインの使い方ではないもの
上記のように、月と星がメインではないものも
絶対NGというわけではありませんが、
こちらも宗教的な要素を含む文脈での使用は避けたほうが無難であり
使うのであれば、一定のリスクを認識した上での使用をお勧めするかなと思います。
以上、月と星のデザインについて考えてみました。
制作する上での何か参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。