【宗教】十字架は描いちゃいけない?注意が必要な書き方②

今回は、十字架のOKな場合の書き方です。

NG例はこちらの記事をご覧ください。

【宗教】十字架は描いちゃいけない?注意が必要な書き方①

 

上の記事で、十字架を描く際には、注意が必要であると書きました。

では、どういう場合であれば、OK、もしくは許容となるのでしょうか?

考えてみたいと思います。

 

現実の世界観であること

十字架を描くにあたって、現実の世界観であることは、とても重要です。

キリスト教はぽっと生まれたわけではなく、長い歴史と背景があって

存在しています。

つまり、

  • 歴史的事実としての描き方
  • 現実の舞台の世界観で描く

であれば、それは事実となりますので、十字架があっても不自然ではありません。

遠い未来を想定した、例えば西暦3000年の話であっても、許容の範囲内でしょう。

 

よく、地球上以外の、ゲームや漫画などのファンタジーの世界観で

  • 回復系のキャラクターに十字架をつける
  • キャラクターが死亡したときに、十字架のアイコンがつく

など、つい表現してしまいがちですが、

十字架=キリスト教であり、十字架が存在する時点で、

その世界に、キリスト教があることになりますので、

それがファンタジー設定だと、キリスト教徒にとっては違和感を与えることになります。

 

現実の世界観で十字架を描くときの注意点

現実の世界観であれば許容範囲である、と書きましたが、

もちろん、前回の記事に書いたように、ネガティブな使い方はNGです。

また、他に注意したい点としては、その世界に、十字架ばかりを描くことです。

世界には、さまざまな宗教があり、それぞれに信者が存在します。

であるのに、キリスト教のシンボルである十字架ばかりが存在していたら

他の宗教を信仰している信者から見れば、あまり心地よいものではないかもしれません。

それだけ、実在する宗教を描くには、さまざまな配慮が必要ということでもあります。

そのため、イラストなどの、1枚で世界観を伝えることが難しいものなどでは

絶対NGとは言いませんが、十字架を描くことは、あまりおススメできません。

 

番外編:許容される十字架?の表現

あとは、十字架のつもりで描いていなかったのに

結果的に十字架のように見えてしまったものについては、許容と判断しています。

例えば、

・窓枠

・補強材

など、2本の線が交差することで、成り立っているものや

・プラスの模様

などが該当します。

注意が必要なのは、あくまで、象徴的に使われているものであり、

背景などで、偶然そう見えるものなどについては、「これは十字架ではありません」

言えるのであれば、許容範囲でしょう。

ただ、いかにも教会のような場所で、窓枠が十字架のように見えたりするなど

連想させるような使い方は、避けたほうが無難です。

 

おわりに

以上、2回にわたって、十字架の表現について考えてみました。

信仰は人にとっては、とても神聖で大切なものであり

過去の歴史を振り返っても、宗教が原因で争いが起こった例は少なくありません。

現実の宗教を描く際には、自分が描いているものが、

他の誰かを意図せず傷つけるものになっていないかどうか、十分注意したいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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