今回は中国のゲームレーティングのお話です。
中国は、人口世界一を誇る国ですので、そのゲーム市場も強大です。
ですが、中国はゲーム内に規制が多いことでも有名で、その全貌ははっきりしていません。
以前の記事→【文化】中国のゲームで骸骨はNG?修正された例を紹介
ですが、それを知るためのヒントが、すでに公開されていますので、
少し中を見てみましょう。
ゲーム適齢表示(レーティング)について
最初に中国でレーティングのニュースが出たのは2019年7月のことです。
参考元サイト→中国大手10社が「ゲームにおける年齢制限」のドラフト案を公開。ゲーム業界にかかる規制が厳しくなる気配濃厚か(4Gamers.net)
中国にはこれまで、そもそも「レーティング」という概念自体ありませんでした。
それが、大手ゲームメーカーが話し合って、レーティング案の下書きを考えたよ!という
ニュースです。
名だたる有名メーカーが名前を連ねています。
ゲーム適齢提示の内容を守れば、出してもOK?
その後、さらに続報があり、今のところこれ以降の情報は出ていません。
参考元サイト→中国の「ゲーム適齢提示」の全貌。4種類に分けられた年齢層の、それぞれにおいて許されること、許されないこと(4Gamers.net)
ここには、詳細が翻訳して掲載してあり、とても参考になります。
では、中国にゲームを出す際、これらを参考にすれば問題ないのでしょうか?
答えはNo、です。
なぜなら、これらのゲーム適齢提示は、あくまでメーカー側が独自に策定したものであり
中国政府のお墨付きがあるというわけではないためです。
ゲーム適齢提示の内容は?
とはいえ、これだけ大々的に発表をされているものですので、
中国政府としては、認めてはないものの、あえて規制をするほど内容に誤りはない
というのが現実だと思われます。であれば、参考にしない手はありませんね。
中国の年齢区分は以下となっています。
- 6歳以上(6+)
- 12歳以上(12+)
- 16歳以上(16+)
- 18歳以上(18+)
CEROをはじめ、各レーティングと、ほとんど認識に差はないように思えます。
中国での禁止表現とは?
リンク先の翻訳には、細かく記載されているので、これを一読するだけでも
かなり参考になりますが、この中で特筆すべきなのは
18歳以上のNG表現です。
つまり、18歳以上でもNGということは、中国でこれらの表現は認められていない
ということになります。
その中で、気になったものを挙げてみます。
- 風俗店やギャンブル屋を描写すること
- ギャングなど反社会団体を描写すること
- 女性のバストを4分の1以上露出すること
- 未成年の恋愛を推奨すること
- 「キル」「殺人」などの言葉を使うこと
この時点で、例えば神室町を描いている「ジャッジアイズ」や
恋愛シミュレーションの「ときめきメモリアル」シリーズが中国では出すことが難しいのでは?と
推測することができます。
また、「女性のバストの4分の1以上露出」がNGということは
だいたい、CEROでB区分以上のセクシャルでとられているコスチュームは
ほぼほぼNGであると予想されます。
おわりに
以上、中国の適齢提示(レーティング)に関する記事を紹介してみました。
中国の表現に関する詳細は、ぜひとも学んでいきたいところです。
今後、また続報が出るようであれば、ぜひ、また紹介していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。