Googleアプリのレーティングのところで、IARCレーティングのことを説明するときに
書きましたがこの流れで、主な外国のゲームレーティングについて
書いていきたいと思います。
知っておきたい外国のレーティング3つ
外国のゲームレーティングで、有名なのは以下の3つです。
- ESRB(アメリカ&カナダで発売されるゲームのレーティング審査機関)
- PEGI(ヨーロッパの約30国を対象としたゲームのレーティング審査機関※ドイツ除く)
- USK(ドイツを対象としたゲームのレーティング審査機関)
ESRBってなに?
Entertainment Software Rating Board(エンターテインメントソフトウェア委員会)の頭文字を繋げたものです。アメリカ・カナダのゲームレーティングです。
設立は、CEROよりも8年も早い、1994年のことです。
CEROはESRBのレーティングを参考に、CEROレーティングを作ったとされています。
でも、細かい点、とくに暴力表現でCEROと基準が異なっていますので
国内版・海外版の表現に差が出ることになります。
つまり、修正された箇所=CERO(国内)禁止表現ということですね。
海外版と日本版ではどうして表現や内容が違うのか。今、あえてCEROに聞く「レーティング制度の現状について」(引用元:4Gamers.net)
『アサシンクリードヴァルハラ』の日本語版と海外版の違いについて(引用元:UBIソフト公式)
PEGIってなに?
Pan European Game Information(汎欧州ゲーム情報)の頭文字をとったものです。
ヨーロッパの国々のゲームレーティングです。(※ただしドイツは後述のUSKを採用)
特徴として、未成年に対する扱いが厳しいというところがあります。
例えば同じ性表現・暴力表現であっても、対象が未成年であれば、一気にレーティングが上がります。そこはCEROと大きく異なりますね。
この考え方は、海外向けのゲームを作る際に覚えておいたほうがよいと思います。
日本で全年齢対象として発売されたゲームが、PEGIでは16+のゲームとなっている例もあります。
検索すると、レーティングは調べることができるので、違いを考えてみても楽しいですね。
USKってなに?
最後に、ドイツのレーティング審査機関、Unterhaltungssoftware Selbstkontrolle(ソフトウェア事前審査機構)、USKです。
CERO、ESRB、PEGIと大きく異なるのは、そのレーティングに法的拘束力があることです。
つまり、その年齢区分未満のユーザーが買うことを法律で制限しています。
販売側にはなんと罰金もあります。
(参考元サイト→PEGI公式サイト)※英語サイト
PEGIと同じく、未成年の扱いに厳しいです。
また、CEROでセクシャルでD区分をとったゲームが、ドイツでは審査拒否され、発売禁止になったこともあります。
『ぎゃる☆がん2』ドイツにてレーティング審査拒否、発売不可に。過激さが増した「女の子を昇天させる」表現が問題視か(引用元:AUTOMATON)
おわりに
以上、外国のレーティングについて3つ例を挙げてみました。
上記の国以外にも、レーティングを採用している国はたくさんありますので
ぜひ色々見てみてほしいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。