今回はハロウィンのお話です。
ハロウィンが近づくと、たくさんの扮装をした人たちが街に溢れますね。
ハロウィン=コスプレの文化が浸透したのはここ10年ほどのことかなと思います。
では、ハロウィンを描くときには、どんなことに注意したらいいでしょうか?
ハロウィンはキリスト教のお祭り?
ハロウィンは、ざっくりと、死者の霊が1年に1度、家族に会いに来るというお祭りです。
よくある誤解なのですが、ハロウィンはキリスト教に関連したお祭りではありません。
イースター、ハロウィン、クリスマス…と、さりげなく、なにげなく、スッと紛れ込ませたくなりますが、
キリスト教のお祭りの中にハロウィンは含まれていません。
元は古代ケルト人のお祭りが起源とされています。
ハロウィンを描くときに注意したいこと
アメリカでは、宗教的な意味合いのない、民間行事として定着しています。
そのため、ハロウィンを描くときに注意したいことは、
特定の宗教を想起させないこと、です。
さきほど説明したように、キリスト教とハロウィンに繋がりはないからです。
十字架は、とくに一緒に描いてしまいがちなモチーフ
ですが、アメリカは人口の8割がキリスト教徒とされています。
そして、ハロウィンは死者のお祭りです。
つまり、キリスト教徒のお墓=十字架のイメージなので
アメリカでハロウィンを描こうとして、お墓を描くと、必然的に十字架を描いてしまうことになります。
どうしても十字架が描きたい!場合
どうしても、十字架が描きたいんだ!というときは、十字架そのものではありませんが、ケルト十字をお勧めしています。
ケルト十字(Wikipedia)
元々ハロウィンはケルト人のお祭りなので、ケルト十字が描かれることは、不自然ではありません。
日本でハロウィンを描く際に、ケルト十字を描くことはよっぽど、ハロウィンに対して誤った表現・ネガティブな表現さえしていなければ、そこまで問題となることはないかなと、個人的には思います。
※あくまで個人的な意見です。そもそも、理解が乏しい他文化のモチーフを、安易に使用することには、その時点でリスクがあります。
おわりに
以上、ハロウィンについてのお話でした。
日本では、年々ハロウィンの市場は拡大傾向にありますが、
ちゃんと背景を理解して、楽しくお祭りを楽しみたいですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。